高齢者と積立投資

 投信会社に勤務していた頃のご縁の方からのご依頼で、投資信託のつみたて投資などのお話をしました。

 参加された方々は、私よりも少し年上。

 平均年齢にしたら70歳は優に超えておられるようでした。

 お見かけするに、ほとんどの皆さまはすでにハッピーリタイアメントしてゆったりお過ごしになっておられるようです。

 これからお話しする内容で、参加された方々のお役にたてることがあるだろうか???と不安に思いながら、いつものように話を始めました。

 昼過ぎの時間設定のセミナーでしたが、

お一人もコックリ眠られる(笑)ことなく、徐々に熱気さえ感じる時間でした。

 

 セミナー中休みのお茶の時間。

 初めて投資信託のつみたて投資の話を聞かれた方から、「もっと早くこんな話を聞いていたらよかった」と感想をいただきました。
 

 そう! 

 あの頃も同じだった・・・
 私が投信会社に勤務していた頃も、同様の感想が多く寄せられたのを思い出したのです。あれから16年・・・。

 

その時も

「もう年齢的に長期投資は、無理かな?」

と話す方はおおぜいおられました。その中でも本日のセミナーを依頼していただいた方のように、実際につみたて投資をされた方からは、

「あの時に積み立てを始めて、本当によかった」と言っていただけます。

 大切なお金のこと。「するしない」の判断をするのは自分です。

 ただ、インフレと共存していかなければならない時代になりましたから、購買力が徐々に落ちていくのを容認する決断も困難だろうな・・・と思うし、やってみるもよしだと思うのです。

 

 私は、実行した場合のリスクを十分考えた上で、「できることはやってみる」タイプ。

 「インフレ率を上回る運用を目標に据えた、購買力維持のための立派な家計防衛術」の一つだと腹落ちさせてこれまで20年「投資信託のつみたて投資」をやってきました。

 全財産を投じるわけでないし、手元の余裕資金の一部を毎月積み立てているだけのこと。

 預貯金のように「すぐ今」は無理でも、1週間ぐらいの余裕を持てば、必要な金額を解約して使うことも可能です。

 それなら、「やってみる!」というのが決断の根拠でした。

 

 時間がたっぷりある現役世代の皆さまには強くお勧めしているけれど、本日の参加者の皆さんのように、すでにハッピーリタイアメントされている方々には、自己投資だと思って「つみたて投資を体験してみませんか?」というスタンスでもあります。

 実際自分のお金で積立投資を始めると、

これまで以上に、世界のニュースに耳を傾けるようになるし、大切なお金がどんなところに投資されているのかを調べたりして、若い世代とも共有できる話題ができ、話が弾むかもしれませんよ・・・です!